2006-08-28 曇り,夜はむしむしと [長年日記]
_1 暴走バス
帰りのバスはホンマ恐ろしかった.
乗ってすぐに異変に気が付く.「あれ,このバスの前方暗くないか?」まさか,そんなことはないだろう,きっと旧型だから暗いだけだと勝手に思いこむ.
行程も半分過ぎたくらい,乗客がいきなり立って運転手に声をかける.どうやらボタンを押したのに停留所に止まらんかった模様.確かにボタンはピンク色に光っている.このときは,ボケてんな運転手,と思っただけ.
その次の瞬間,どこからともなくピーピーピーという警告音がなり出す.よく見るとバスカードの機械のLED表示がおかしい.壊れたか.この時点でバス代タダになる.前方のドアが開かないらしく,運転手が手動で開けて対応.ドアを手動で閉め警告音が鳴り続く中出発.走っている途中ドアが開くんじゃないかとか他のトラブルが起きるんじゃないかとか,すげぇ不安.
もうボタンは完全に故障.押しても反応しない.でも次の停留所の案内アナウンスと運賃表示は動作している.次とその次の停留所は普段も人が乗り降りするので停止.
線路下を通ったときにライトが故障していると確信.だって明らかに暗いし.そういえばウィンカーも最初から付いていないよなと気づく.
駅前を過ぎたところで室内灯が消える.同時にエアコンも停止.大通りだと街灯の明かりでかろうじて車内が見えたが,そうでないところに入ると真っ暗.明らかにおかしいし.もう恐くて恐くて生きた心地がしない.いつ事故るだろうか,いつ警察に止められるだろうか,それだけ.
でもこんな状況にもかかわらずというかこういう状況だからか,運転が荒い.急加速,急停車,急ハンドル.大丈夫か,おい.ブレーキがきかなくなったり,アクセルがおかしくなったりするんじゃないかと冷や冷やもん.
後半のほとんど乗り降りのない停留所には全然止まらず.止まろうとする気配すらなし.
終点の停留所で停止するときももちろん方向指示器が点灯せず.この状態でサッと路肩に止める.後続車や路側帯よりを走るバイクを巻き込んだり,おかま掘らせたりするかもというリスク予測はないのだろうか.
バスを降りて真っ先にライトを確認したが,やっぱり付いていなかった.その他電飾も全部消えていた.そしてバスは真っ暗なまま帰っていった.
今思い返しても恐ろしい.誰か飛び出してくるんじゃないかとか,対向車とぶつかるんじゃないかとか,他にもトラブルが起きるんじゃないかとか,もうネガティブ思考のみ.でもそれ以上に危ないのが,歩行者などからバスが見えにくいこと.暗い道をバスが無灯火で走ってくるなんてあり得へんし.自転車でもたまに危ないなと思うのに,数トンの鉄の塊が走ってくるなんてもう恐ろしくて恐ろしくて.
バス会社のリスク管理について,かなり心配になってきたのでクレームをあげてやろうかな.じゃないと恐くて乗れねぇ.降りがけに運転手のおっさんはすみませんとはいうてたものの,何に対してすみませんなのかサッパリわからん.本当に自分が何をしてたのか分かっているんだろうか.ま,その後無灯火で次の停留所かバス車庫に帰るくらいだから何も考えてないんだろうな.うむ,やっぱりクレーム決定.
追記: あまりにも腹が立った怒りと,何か起きる前に対処して欲しいという願いを込めて,交通事業部なるところにメールを送った.さてどうなることやら.