2012-10-18 曇り [長年日記]
_1 Fedora 18 Alpha (rawhide) インストール→失敗
いまだにFedora16を使い続けているのだが,さすがに二世代遅れるのは新技術についていけなくなってしまうので,大きな作業が始まる前に移行することに.が,いろいろと問題があって結局システムを正常に起動させるところまで行けなかった.
まずhttp://dl.fedoraproject.org/pub/fedora/linux/releases/test/18-Alpha/Fedora/x86_64/os/images/pxeboot/から入手できるFedora 18 Alphaのpxebootイメージで起動しようとすると
initrd.img 13-Sep-2012 02:11 26M vmlinuz 22-Aug-2012 12:14 5.0M
インストール用システムの起動時に以下のメッセージを出して停止した.
[ OK ] Started Show Plymouth Boot Screen. [ OK ] Reached target Basic System. dracut-initqueue[310]: mount: no medium found on /dev/sr0 dracut-initqueue[310]: Warning: Couldn't mount /dev/sr0 dracut-initqueue[310]: Warning: no suitable images dracut-initqueue[310]: Warning: Could not boot. Entering emergency mode. Exit the shell to continue. Type "journalctl" to view system logs: dracut:/#
イメージが古いのが原因かと思い,http://dl.fedoraproject.org/pub/fedora/linux/development/18/x86_64/os/images/pxeboot/から最新(rawhide)のイメージを持ってくるも結果は同じ.pxebootはまだできないみたい.
initrd.img 18-Oct-2012 12:48 26M vmlinuz 08-Oct-2012 17:38 4.6M
ファイルサイズが違うから何らかの修正が入ってるのは確かなんだけど,そこまで確かめる時間はないので詳細はスルー.とりあえず物理イメージ(/dev/sr0)をよこせと言われているので,2012年もほとんど終わりのこのご時世にCDを焼くことに.
http://dl.fedoraproject.org/pub/fedora/linux/development/18/x86_64/os/images/にあるboot.iso 経由でインストール開始.今度は無事にインストールシステムが起動.ただ手元のマシンはビデオカードがショボイと判断されてしまいXが起動せず,テキストかVNC経由となってしまった.一応今時のものがどんなものか知っておきたかったのでVNC経由を選択.画面にIPアドレスが表示されるのでポート番号5901を指定して接続.
INSTALLATION SUMMARY という画面が表示され,ここからそれぞれカスタマイズしたい項目を選択するようになった.これまでの Anaconda は各カスタマイズを順番にこなしていく感じで,さっきやった変更をやり直したいという場合には順に戻っていく必要があったので,これを解決するものかな.ただどこから触ればいいのか戸惑うような気もしたり.個人的にはこちらの方がいいかも.
すでにパーティションが切られているディスクの任意のパーティションにシステムをインストールするのが最初分からなかったのでメモしておく.
INSTALLATION SUMMARYのSTORAGEにあるINSTALLATION DESTINATIONをクリック.LOCAL STANDARD DISKにシステムに接続されているディスクが表示されているので使いたいものを選択した後にCONTINUE.
INSTALLATION OPTIONSのポップアップウィンドウが出てくるので"I don't need help; let me review & customize disk partitioning to reclaim space."にチェックを付けてReclaim Spaceをクリック.するとMANUAL PARTITIONのウィンドウが表示されるのでここでどのパーティションを使うのか,ファイルシステムをどうするのか,サイズはどうするのかをカスタマイズできる.
今回利用するディスクは各パーティションにすでにシステムがインストールされているため,そのシステムが一覧として左側に表示された.一方システムがインストールされていないデータ用のパーティションが存在するディスクを指定した場合は,そのパーティションがどこにも表示されない.なのでこのパーティションを使いまわすことはできないように見える.多分回避方法はあるんだろうが見つけられず.あとLOCAL STANDARD DISKの選択で画面を行ったり来たりするとインストーラーがうまく動かないケースが多く見られた.要注意.
SOFTWARE SELECTION.GNOME3はあちこち酷評されてたので,GNOME3ベースにUIを改善しているらしいCinnamon Desktopを選択してみる.一覧の最下部が表示されず何が書かれているのか不明なんだが,見えるところでAdministration Toolsを入れてみる.Development Toolsはいらないのがたくさん入りそうなのであとで手動で入れることにした.
これでインストール開始.パッケージのインストールと並行してrootのパスワード設定.ここで設定しないとrootユーザーを無効化するとか書いてある.sudoでいい気もするが,カーネルのインストールなど複数のコマンドを続けて打ちたい場合があるので有効にしておく.でもデフォルトが無効なところを見ると,今後はそういう方向なのかなあ.
インストールについてのプログレスバーが最後まで到達し,次にインストール完了したシステムの設定をしようとしたところで停止.GUIには"Configuring installed system"と出ている.コンソールのログを見る.
"3:log"には
$([ -x /usr/sbin/rhcrashkernel-param ] && /usr/sbin/rhcrashkernel-param || :) rhgb quiet ERR anaconda: unknown selinux state: None
と出ている.GUI上では止まって見えるが,topでプロセスの状態を確認するにanacondaが頑張っているようなのでしばらく放置してみる.なんか動きがあるかも知れない.30分ほど放置してみたが結局何も進まなかったのでanacondaのトラブルじゃないかと判断.
あと気になるのがその直前に出ているメッセージ
INFO storage: bootloader stage1 target dvice is sda INFO storage: bootloader stage2 target dvice is sda3
で,問答無用でMBRにgrub2をインストールしている.いやいや,1つのディスクに複数システム入れてるからMBRにはすでにgrubがインストール済みで,それは触ってほしくないところ.betaでは治してほしい.
でどうしようもなくなったのでAlt+Ctrl+F2でプロンプトに移動しリブート.リブート後Grub2が起動したようなのだが,ディスプレイがサポートしない解像度の画面が表示されているようで何も見えなくなってしまった.適当にEnterを押すとディスクアクセスするのが見えるのでGrub2自体は正常にインストールされているもよう.ただ何が起動しているのかはサッパリわからん.しかもそのうち勝手に再起動されてきた.もう本当にわけわからん.
ということで画面が見えないのはなんともしようがないのでFedora18 Alphaは現時点で断念.このあと,Grub2に破壊されたMBRを復旧するのにかなり時間を食ってしまった.
今日現在Betaリリースは20121106を予定しているそうなので,それが無事にリリースされたら再度チャレンジする予定.
_2 呑み
日本から新しく赴任されてきた人を紹介されたので,近所の日本料理屋でささやかだが歓迎会.
かなりチャレンジングな環境のようでただただスゴいなと感心するばかり.ご家族が赴任されたら精神的にも楽になるんだろうけどな.
これからよろしくお願いします.